編集部員が見つけたアレコレ
おすすめ本/編集部K
コロナが蔓延し始めたころ、唾液の大切さに注目が集まっていました。そこで唾液を出す「咀嚼」についていろいろと調べていたのですが、そのなかで見つけたのがこの本。
初版は1939年ですが、改訂や増補が繰り返されて今に受け継がれています。
著者のプライス博士(歯科医師)によれば、原住民の人たちは、自分たちの身近に合ったものを食べていたときは顎が大きくて歯も強く、体も健康。でも西洋の近代食(やわらかいもの)が生活の中に入ってきてからは顎が小さくなり、歯並びも悪くなり、病気にもなりやすくなってしまったそうです。
写真もたくさん載っています。
やわらかく加工された食べ物は、安くておいしくて便利。だけど、健康のためには日本に昔からあるスルメやおせんべいをおやつにするのがいいのかも……?
「よく噛もう」はもう聞き飽きた&言い飽きた!と思っていたけど、原点にたちかえるきっかけとなりました。
Amazonのコメントを見ると、昔から矯正歯科をはじめとする歯科医師の先生方にはよく知られた名著のようです。みなさんの先生の本棚にもあるかもしれないので、ちょっと聞いてみてください◎