製品を選ぶときのポイント
キシリトール製品を選ぶときのポイントを2つご紹介します。これらのポイントを網羅しつつ、取り入れやすいものを患者さんに選んでもらいましょう。
Point1 糖類が含まれていない
糖類はむし歯の原因になるため、口腔内環境をコントロールするうえで邪魔になります。糖類は下記のとおり。製品の「栄養成分表示」で確認できます。
ショ糖(砂糖)、水あめ(麦芽糖、麦芽糖水飴)、ブドウ糖、果糖、オリゴ糖
キシリトール、還元麦芽糖水飴(マルチトール)、エリスリトール、ショ糖エステル、ラクチトール、アスパルテーム、ステビア、パラチノース® ※DM三井製糖の登録商標です。
Point2 キシリトールの含有量が多い
製品の「栄養成分表示」を見て、キシリトールの量が多いものを選びましょう。キシリトールは炭水化物の一種なので、炭水化物の量とキシリトールの量が近い数値だと含有量が多いです。
含有量の目安として、わかりやすいのは甘味料の“100%”がキシリトールのもの。少なくとも50%は必要です。
効果的な摂り方
効果的な分量の目安は、粉末の場合1日に5~10g。キシリトール100%入りのガムだと4~8粒にあたります。口腔内にキシリトールが広げるため、2分くらい唾液を飲み込まないのがオススメです。
お子さんの場合は、タブレットは2歳、ガムは3歳から食べてもらいましょう。うまく噛めない場合は、タブレットを細かく砕いて与えます。歯磨きの後のご褒美にも◎。
体質によってはお腹がゆるくなる場合があるので、不安な場合は1回1粒から始めてもらい、徐々に量を増やしていきましょう。
安全性は保障済み
JECFA(食品添加物の安全性に関する国際会議)で「キシリトールの1日の摂取許容量は特定せず」と発表されています。つまり、いくら食べても問題ないということ。
また、キシリトールはかつて糖尿病患者などに使われる点滴として活躍していました。1997年には、旧厚生省(現在の厚生労働省)から「食品添加物」として認可。安全性は保障済みです。
- キシリトール製品は、「糖類が含まれていない」「キシリトールの含有量が多い」「甘味料の50%以上がキシリトール」のものを選ぶ
- 摂取してから2分ほど唾液を飲み込まない
- 安全性が保障されている