「クルクル」で汚れが落ちる
3列ブラシは、毛がしなって元に戻るチカラ(=コシ)を使ってプラークを落とします。いっぽうワンタフトブラシは、磨きたいところにピタッと当てて「その場でクルクル動かす」のが正しい使い方。円錐の斜面部分をそっとこすりつけるようにするのがポイントです。
花が水を吸い上げるように
クルクル動かすだけで、なぜ汚れが落ちるのでしょうか。不思議に思う人もいるかもしれませんが、仕組みはこうです。
毛先の振動でプラークが細かく粉砕される
↓
毛と毛の間にぐんぐん吸い上げられる
これは、植物が水を吸い上げる「毛細管現象」と同じようなもの。毛の数が多ければ多いほど吸い上げる管が多くなるため、プラークを落とす力が強まります。
歯ブラシというとどうしてもサッサと動かしたくなりますが、ワンタフトブラシは「クルクル」。ぜひこのポイントを患者さんに伝えましょう。また、クルクル動かすのが難しい場合は、「小刻みに揺らす」のでもOKです。
おさらい
- 「クルクル」動かすのがワンタフトブラシの正しい使い方
- 「クルクル」によってプラーク粉砕され、毛束の中に吸い上げられる
- 花が水を吸い上げるのと同じ仕組み